つまみ細工 着物を解体する

お正月が明けて、ひたすらにつまみではなく、着物の解体をしているほっこり屋です……

 

今日で4日目です💦💦

 

1日に、2~3枚解くのが精一杯なので、3日で6枚……

 

なかなか進みません💦

 

まだまだ、後10枚は残ってます💦💦

 

大変です😭が、これをやりきらないと、部屋に散乱しつつある、中古の着物さん達😆

 

自分で買ったり、頂いたりと、色々ですが、そのまま置いておくと宝の持ち腐れなので、頑張って解いていきたいと思います💦💦

 

(途中で力尽きるかもしれないですが😆)

 

よく、着物の解き方をどうしたら良いかという事で、お問い合わせを頂いたりもするので、少し、ほっこり屋がどんな風に、着物を解体しているのか、載せておきます。

 

が、基本的に、「適当」です。

 

ほっこり屋が、解体を初めてした時も、

 

どうしたら良いのだろぅ?

 

と、ネットで検索したことがありますが、特に参考になることは載っていませんでした。

 

が、今思うと、特にこれと言って、

 

解体するためにはこうしないといけない。

 

という、決まったやり方は無いのではないかと、最近思います。

 

袖口や、襟、裾、お尻のあたりなどは破けにくくするために、かなり強固に縫い付けてあります。

 

その辺は、少し丁寧に糸を切らないと、生地に穴が空いてしまうので、注意する点です。

 

襟や裾、袖のカーブしているところなどは、何重にも縫い付けてあります。

 

その他のところも、裏地と表地が開かないように、しつけてあったりで、着物の解体はかなりの厄介者です。

 

縫う、お針子さんによって、縫い目が大きめの方もいれば、ミシンのように細かい方もおられます。

 

手縫いなので、30cm位で玉留めしてあるので、糸を一気に引っ張りすぎると、手が切れたりしかねないので、気をつけた方が良いです。

 

基本的に、波縫いが正面に見える方向から、3~4目ずつ糸を切って引き抜いて解きます。

(目が細かくて時間がかかる時には、引き裂くように生地を引っぱって糸を切る時もありますが、古い着物や裏地を後に使う場合等は丁寧に解いた方が良いです😆)

 

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使う道具はこの2つです。

百均などで売っている、糸を切る道具(これはなんていう名前なんでしょ?)と、先の細いハサミ。ハサミは縫い目が強固な時に、先を使って少しだけパチンと切るのに使います。

 

ほっこり屋は大体、襟から外していきますが、特にどこから始める。という決まりはないみたいです。

 

襟を外すと、表地と裏地の中側をめくりながら糸の始末が出来るようになるので、良いと思います😊

 

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まずは適当なところからひと切りして、開きながら糸を伸ばしては、伸びきらない糸を切って開いていきます。

 

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染みの多い部分は、洗いの後確認して、取れていない場合はシミの度合いを見て、使うか、破棄するか決めます。

 

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黄色いシミが全体に点々としていて、洗った後も取れなかったので、この部分はカットして破棄しました。

 

今回のこの絞りのお着物は裏生地も茶色く変色していたので、破棄しました。

 

表の絞り生地は、玉かんざしなどに使いたいと思っているので、残りは丁寧に解いていきます。

 

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表地と裏地が別れるようになったら、内側の縫い目が見える方からどんどん解いていきます。

 

とにかく解く❗️

 

それだけの単純作業ですが、かなり疲れます😆💦💦

 

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袖口や襟など、縫い目が取れないように、こういった小さな布を縫い込んで強固に縫い付けられています。

 

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指で引っ張って、縫い目をしっかり出してから、細いハサミの先でパチンと切ります。

 

1目切るとすぐに解けるので、ざっくり切ってしまわないように注意します。(生地が切れやすいので)

 

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袖下の部分も何重にも縫ってあるので頑張って解きます。

 

強固なので、ここは引っ張っても取れません。

 

数目ずつカットして切れた糸を取り除きながら外します。

 

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内側の縫い目が見えない時は、外側の隙間から、数目ずつ間を開けて、1目だけ切ります。

 

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引っ張ると、切った糸が抜けるので、また数目先の1目をカットして生地を左右にひっぱります。

 

ほっこり屋は几帳面なタイプなので、割と丁寧に解体しているのかもしれません。

ザクザクーっと切ってしまうと、小さな糸くずが出るので、長めになるようにカットしていますが、糸くずを最後に処理する方法もあり、とにかく切っておいて、後からコロコロやガムテープで糸くずを取る方もいらっしゃいます。

 

その場合は、糸くずが小さくても良いのかもしれませんね🤔🤔

 

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縫い目が見えて、スルスルと糸が抜けてくる場所は、何センチか先をカットして、手前を引っ張って糸を抜きます。

 

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玉留めしてあると、糸が抜けず、手を怪我してしまったりするので、様子を見ながら引っ張るようにします。

 

と、ここまでほっこり屋の解体の仕方を書いてきました。

 

が、読んで見ても、やはり、解体に順序や正解はないかと思います。

 

とにかく解く!

 

それだけですね😆😆

 

綺麗な胴裏や八掛けがついている場合は、表地と裏地が別れるまでは丁寧にといた方が良いです。

 

表地だけだと、少々引っ張ってもちぎれないので、裂いたりすることもあります。

 

レトロな着物は、生地自体が朽ちやすくなっているので、引っ張るのは極力避けた方が良いです。

 

解体した着物は、表地と裏地に分けて、ぬるま湯とシャンプーを使って洗います。

 

アイロンでシワを伸ばしたら自然乾燥して新聞紙などで筒にしたものに巻き付けて保管します。

 

絞りなどの着物は、アイロンするとシボが無くなるので、自然乾燥します。

 

風のある日に陰干しすると、風の効果でしわ取りがされて、綺麗に乾きます😊✨

 

ほっこり屋的、着物の解体作業は、こんな感じでした😊👍